【エンジニア向け】転職エージェントと転職サイトの違いと賢い使い方
公開日: 2025-06-26
エンジニアが転職を考えたとき、多くの人が「転職エージェント」や「転職サイト」を利用します。しかし、この2つのサービスの違いを正しく理解し、自分に合った使い方をできている人は意外と少ないかもしれません。
この記事では、エンジニアの転職活動における転職エージェントと転職サイトの違いを明確にし、それぞれのメリット・デメリット、そして両者を賢く使いこなすための戦略を解説します。
一目でわかる!転職エージェントと転職サイトの違い
まずは、2つのサービス形態の最も大きな違いを理解しましょう。
特徴 | 転職エージェント | 転職サイト |
---|---|---|
サービス内容 | 専任のアドバイザーがキャリア相談から求人紹介、選考対策、年収交渉まで一貫してサポート | 自分で求人を検索し、応募から内定まで全て自分で行う |
求人の種類 | 非公開求人・独占求人が多い | 公開求人が中心 |
活動スタイル | アドバイザーと二人三脚で進める「受動型」 | 自分のペースで進める「能動型」 |
主な利用者 | 転職の方向性に悩んでいる、忙しい、サポートが欲しい人 | 自分のペースで進めたい、多くの求人を比較したい人 |
エンジニアから見た転職エージェントのメリット・デメリット
メリット
- 専門的なキャリア相談ができる: IT業界に精通したアドバイザーが、あなたのスキルセットや市場価値を客観的に評価し、最適なキャリアパスを提案してくれます。
- 非公開求人に出会える: 企業の戦略上、一般には公開されない魅力的な求人(新規事業、役職付きポジションなど)を紹介してもらえる可能性があります。
- 選考対策が手厚い: 企業ごとに合わせた書類添削や模擬面接など、手厚いサポートを受けられるため、選考通過率を高めることができます。
- 面倒な調整を代行してくれる: 面接の日程調整や、言いにくい年収交渉などを代行してくれるため、在職中でも効率的に転職活動を進められます。
デメリット
- 担当者との相性が重要: アドバイザーのスキルや経験、そしてあなたとの相性によって、サポートの質が大きく左右されます。
- 自分のペースで進めにくい: アドバイザー主導で話が進むため、じっくり考えたい人にはプレッシャーに感じることもあります。
エンジニアから見た転職サイトのメリット・デメリット
メリット
- 自分のペースで活動できる: 好きな時間に、好きなだけ求人を探し、自分のタイミングで応募できます。
- 膨大な求人を比較できる: こだわりの技術スタックや開発環境、働き方など、細かい条件で求人を検索し、多くの企業をフラットに比較検討できます。
- 企業の雰囲気を直接感じやすい: 採用担当者と直接やりとりする中で、企業のカルチャーや開発チームの雰囲気を肌で感じることができます。
デメリット
- 全ての作業を自分で行う必要がある: 書類作成からスケジュール管理、条件交渉まで、全て自己責任で行う必要があります。
- 客観的な視点が得にくい: 自分の市場価値やキャリアの方向性について、客観的なアドバイスを得る機会がありません。
- 人気求人は競争率が高い: 好条件の求人には応募が殺到するため、書類選考で落ちてしまうことも少なくありません。
【結論】エンジニア転職の最適解は「両方の併用」
転職エージェントと転職サイト、それぞれに一長一短があります。エンジニアの転職活動を成功させるための最も賢い戦略は、両方のサービスを目的別に使い分けることです。
STEP1: まずは転職エージェントに登録して「壁打ち」する
- ITに強い転職エージェントに2〜3社登録する。
- キャリアアドバイザーとの面談で、これまでの経歴や今後の希望を伝え、キャリアの「壁打ち」をしてもらう。
- 自分の市場価値を客観的に把握し、キャリアプランを明確にする。
- 非公開求人を中心に、自分にマッチしそうな求人を紹介してもらう。
STEP2: 転職サイトで「情報の幅」を広げる
- エージェントとの面談で明確になったキャリアプランを軸に、転職サイトで求人を検索する。
- エージェントからは紹介されなかった企業や、少し違った角度の求人にも目を向けることで、視野を広げる。
- 気になる企業があれば、ブックマークしたり、カジュアル面談を申し込んだりして情報収集する。
STEP3: 軸を定めて応募する
エージェントからの紹介求人と、自分で見つけた求人の中から、本当に行きたい企業を厳選して応募します。エージェント経由で応募できる企業であれば、推薦状を添えてもらうなど、有利に進められる場合が多いため、積極的に活用しましょう。
このように、転職エージェントで活動の「軸」を作り、転職サイトで「選択肢」を広げるというハイブリッドな進め方が、理想の企業と出会うための最も効果的な方法です。