エンジニア転職において、履歴書・職務経歴書は第一印象を決める重要な書類です。技術力、プロジェクト経験、成長意欲を効果的にアピールし、面接につなげる必要があります。2025年現在、多くの企業がATS（応募者追跡システム）を導入しており、キーワード最適化も重要です。この記事では、書類選考通過率95%を実現する履歴書・職務経歴書の書き方を詳しく解説します。

エンジニア履歴書・職務経歴書の基本原則

2025年採用トレンド

ATS（応募者追跡システム）対応

• キーワード最適化: 求人票の技術スタック、スキル要件を含める
• 構造化: 明確な見出し、箇条書きでの記述
• フォーマット: PDF形式、シンプルなレイアウト
• ファイル名: 「氏名_履歴書_YYYY-MM-DD.pdf」の命名規則

人事・採用担当者のチェックポイント

1. 技術スキル: 使用可能技術、経験年数、レベル
2. プロジェクト経験: 規模、役割、成果、技術的困難の克服
3. 学習意欲: 新技術習得、資格取得、自己研鑽
4. コミュニケーション: チーム開発、ドキュメント作成、説明力
5. ビジネス貢献: 売上向上、コスト削減、効率化

エンジニア特有の重要ポイント

技術力の可視化

• 使用技術の具体的な記述
• 経験期間・プロジェクト数の明記
• レベル感の表現（初級・中級・上級）
• 実装可能な範囲の明示

成果の定量化

• パフォーマンス改善（応答時間50%短縮）
• コスト削減（サーバー費用月30万円削減）
• 品質向上（バグ発生率90%減少）
• 生産性向上（開発効率200%向上）

履歴書の書き方（エンジニア版）

基本情報欄の最適化

連絡先・オンラインプレゼンス

氏名: 田中 太郎
Email: tanaka.taro@example.com
電話: 090-1234-5678
住所: 東京都渋谷区（詳細は面接時にお伝えします）

■ オンラインプロフィール
GitHub: https://github.com/tanaka-taro
ポートフォリオ: https://tanaka-portfolio.dev
技術ブログ: https://tanaka-tech-blog.com
LinkedIn: https://linkedin.com/in/tanaka-taro

写真の選び方

• 服装: スーツまたはビジネスカジュアル
• 背景: 無地（白・水色）
• 表情: 自然な笑顔、親しみやすさ
• 画質: 高解像度、プロ仕様（できれば写真スタジオ）

学歴・職歴欄

学歴の書き方

■ 学歴
2018年3月 ○○大学 工学部 情報工学科 卒業
    卒業研究：「機械学習を用いた画像認識システムの開発」
    関連科目：データ構造、アルゴリズム、データベース、ネットワーク
    GPA：3.6/4.0

職歴の書き方（簡潔版）

■ 職歴
2018年4月 株式会社△△システムズ 入社
    ソフトウェア開発部 配属
2020年10月 同社 システム開発課 昇格
    チームリーダーとして新規サービス開発を担当
2025年○月 一身上の都合により退職予定

志望動機・自己PR

志望動機の構成

■ 志望動機（400文字以内）

貴社を志望する理由は、○○領域での技術革新とエンジニアの成長支援に
魅力を感じたためです。

現職では△△システムの開発に従事し、□□技術を活用してパフォーマンス
を50%改善させた経験があります。この経験を通じて、技術で課題を解決
する面白さと、ユーザーに価値を提供することの重要性を学びました。

貴社の「◇◇」という理念に共感し、私の技術力とチーム開発経験を活かして、
より大きなインパクトを生み出したいと考えています。特に、◆◆領域での
新しい挑戦を通じて、エンジニアとして更なる成長を目指します。

自己PRの書き方

■ 自己PR（400文字以内）

私の強みは「技術力」と「課題解決力」です。

【技術力】
3年間のWeb開発経験で、React、Node.js、AWSを活用した大規模システム
構築に携わりました。特にフロントエンド開発では、パフォーマンス最適化
により読み込み時間を60%短縮し、ユーザー満足度向上に貢献しました。

【課題解決力】
レガシーシステムのモダナイゼーションプロジェクトでは、技術選定から
実装まで一気通貫で担当。Docker化により開発環境構築時間を90%短縮し、
チーム全体の生産性向上を実現しました。

貴社でも、技術を通じて課題を解決し、事業成長に貢献したいと考えています。

職務経歴書の書き方（エンジニア版）

職務経歴書の全体構成

推奨構成（A4 2-3枚）

1. 職務要約（200文字）
2. 技術スキル（1/2ページ）
3. プロジェクト経験（1-1.5ページ）
4. 自己PR（300文字）
5. 資格・認定
6. 課外活動・その他

職務要約の書き方

■ 職務要約

Web系システム開発エンジニアとして5年間従事。フロントエンド（React、Vue.js）
からバックエンド（Node.js、Python）まで幅広い技術領域で開発経験を積む。
大規模ECサイトのリニューアルプロジェクトではテックリードとして参画し、
月間1,000万PVのシステムを無停止でモダナイゼーション。
パフォーマンス最適化により応答時間を70%短縮し、売上向上に貢献。
チーム開発では5名のメンバーをリードし、アジャイル開発手法を導入して
開発スピードを150%向上させた。新技術への学習意欲が高く、
AWSクラウドアーキテクト認定も取得。

技術スキル一覧

技術スキル表の作成

■ 技術スキル

【プログラミング言語】
・JavaScript      ★★★★☆ (5年) フロントエンド開発、Node.js
・Python          ★★★☆☆ (3年) API開発、データ処理、機械学習
・TypeScript      ★★★☆☆ (2年) 型安全なフロントエンド開発
・Java            ★★☆☆☆ (1年) Spring Boot、業務システム開発

【フロントエンド】
・React           ★★★★☆ (4年) SPA開発、状態管理、パフォーマンス最適化
・Vue.js          ★★★☆☆ (2年) プロジェクト用ツール開発
・HTML/CSS        ★★★★★ (5年) レスポンシブ、アクセシビリティ対応
・Sass/SCSS       ★★★☆☆ (3年) CSS設計、メンテナブルなスタイル

【バックエンド】
・Node.js         ★★★★☆ (4年) Express、RESTful API、マイクロサービス
・Django          ★★★☆☆ (2年) Web API、認証システム
・Spring Boot     ★★☆☆☆ (1年) エンタープライズアプリケーション

【データベース】
・MySQL           ★★★★☆ (4年) 設計、最適化、レプリケーション
・PostgreSQL      ★★★☆☆ (2年) 高度なクエリ、GIS拡張
・Redis           ★★★☆☆ (2年) キャッシュ、セッション管理
・MongoDB         ★★☆☆☆ (1年) NoSQL、ドキュメント指向DB

【インフラ・クラウド】
・AWS             ★★★☆☆ (3年) EC2、S3、RDS、Lambda、CloudFront
・Docker          ★★★☆☆ (2年) コンテナ化、開発環境構築
・Kubernetes      ★★☆☆☆ (1年) オーケストレーション、マイクロサービス
・Nginx           ★★★☆☆ (2年) リバースプロキシ、負荷分散

【開発ツール・手法】
・Git/GitHub      ★★★★★ (5年) バージョン管理、チーム開発、CI/CD
・Jira            ★★★★☆ (4年) プロジェクト管理、アジャイル開発
・Slack           ★★★★★ (5年) チームコミュニケーション
・Visual Studio Code ★★★★☆ (4年) 主要開発環境
・Jest            ★★★☆☆ (2年) 単体テスト、TDD
・Webpack         ★★★☆☆ (3年) ビルドツール、最適化

評価基準：
★★★★★ エキスパート（他者に教えられる、技術選定可能）
★★★★☆ 上級（複雑な実装、パフォーマンス最適化可能）
★★★☆☆ 中級（基本的な開発、問題解決可能）
★★☆☆☆ 初級（指導があれば実装可能）
★☆☆☆☆ 入門（触れた経験がある程度）

プロジェクト経験の詳細記述

プロジェクト経験テンプレート

■ プロジェクト経験

【プロジェクト1】ECサイトリニューアルプロジェクト
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■ 期間・規模
2023年4月〜2024年3月（12ヶ月）
チーム規模：8名（PM1名、デザイナー1名、フロントエンド3名、バックエンド2名、インフラ1名）
システム規模：月間1,000万PV、会員数50万人

■ 担当役割
テックリード・フロントエンドエンジニア
技術選定、アーキテクチャ設計、実装、コードレビュー、メンバー指導

■ プロジェクト概要・課題
レガシーなPHPシステムのモダンフレームワークへの移行
・パフォーマンス問題（ページ読み込み5秒以上）
・保守性の低さ（機能追加に月数かかる状況）
・モバイル対応の不備（モバイル売上が30%未達）

■ 使用技術
フロントエンド：React 18、TypeScript、Next.js、Tailwind CSS
バックエンド：Node.js、Express、GraphQL
データベース：MySQL 8.0、Redis
インフラ：AWS（EC2、S3、CloudFront、RDS）、Docker

■ 担当業務・実装内容
1. 技術選定・アーキテクチャ設計
   - フロントエンド技術選定（React + TypeScript + Next.js）
   - API設計（RESTful + GraphQL のハイブリッド）
   - パフォーマンス要件定義（Core Web Vitals基準）

2. フロントエンド実装
   - コンポーネント設計（Atomic Design）
   - 状態管理（Redux Toolkit）
   - パフォーマンス最適化（Code Splitting、Lazy Loading）
   - SEO対策（SSR、メタタグ最適化）

3. 開発基盤構築
   - 開発環境のDocker化
   - CI/CD パイプライン構築（GitHub Actions）
   - コードレビュー文化の醸成
   - 単体テスト・E2Eテスト環境整備

■ 工夫した点・技術的困難
1. 無停止移行の実現
   - Blue-Green Deploymentによる段階的移行
   - APIの後方互換性維持
   - リアルタイム監視体制の構築

2. パフォーマンス最適化
   - 画像最適化（WebP、適応サイズ配信）
   - CDN活用による静的コンテンツ配信
   - データベースクエリ最適化

3. チーム開発効率化
   - Storybookによるコンポーネント管理
   - TypeScriptによる型安全性確保
   - ESLint・Prettierによるコード品質統一

■ 成果・評価
・ページ読み込み時間：5秒 → 1.2秒（76%改善）
・モバイル売上：目標対比120%達成
・開発速度：機能追加にかかる時間を60%短縮
・SEO順位：主要キーワードで平均15位上昇
・チーム満足度：開発効率・コード品質への評価向上

■ 学んだこと・成長
・大規模システムのモダナイゼーション経験
・チームリードとしてのプロジェクト推進力
・パフォーマンス最適化の深い知識
・ビジネス貢献を意識した技術選択

プロジェクト記述のポイント

1. STAR法の活用: Situation, Task, Action, Result
2. 定量的成果: 数値での効果測定
3. 技術的困難: 問題解決能力のアピール
4. チーム貢献: リーダーシップ、協調性
5. ビジネス視点: 技術がビジネスに与えた影響

自己PR・キャリアビジョン

自己PRの構成

■ 自己PR

【強み1：技術的課題解決力】
5年間のWeb開発経験で培った技術力を基に、システムの課題を特定し、
適切な技術選択により解決に導く能力があります。ECサイトリニューアル
プロジェクトでは、パフォーマンス問題の根本原因を分析し、フロントエンド
最適化とインフラ改善により76%の改善を実現しました。

【強み2：チームリーダーシップ】
技術的な知識を活かして、チームメンバーの成長支援と生産性向上に
取り組んでいます。コードレビューや技術共有会を通じて、チーム全体の
スキル底上げを図り、開発効率60%向上を達成しました。

【強み3：継続的な学習意欲】
技術の進歩に合わせて、継続的にスキルアップを図っています。
週末には新技術の検証、技術ブログでのアウトプット、勉強会への参加
を通じて、常に最新の技術動向をキャッチアップしています。

貴社でも、これらの強みを活かして、技術的な課題解決とチーム成長に
貢献したいと考えています。

キャリアビジョン

■ 今後のキャリアビジョン

【3年後】
フルスタックエンジニアとして、フロントエンドからインフラまで
一気通貫で開発できる技術力を身につけ、アーキテクチャ設計の
責任を担えるレベルに成長したいと考えています。

【5年後】
テックリード・エンジニアリングマネージャーとして、技術戦略の
策定と若手エンジニアの育成に取り組み、組織全体の技術力向上に
貢献したいと思います。

【長期的な目標】
CTOやテクニカルディレクターとして、事業戦略と技術戦略を
結びつけ、技術の力でビジネス成長を牽引できる人材になることを
目指しています。

資格・認定・課外活動

資格・認定の書き方

■ 資格・認定

【AWS認定】
・AWS Certified Solutions Architect - Associate（2024年3月取得）
・AWS Certified Developer - Associate（2023年8月取得）

【その他技術系資格】
・応用情報技術者試験（2019年11月取得）
・基本情報技術者試験（2018年5月取得）
・Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 8（2020年2月取得）

【語学】
・TOEIC 750点（2024年1月）
・技術文書の英語読解、英語での技術討論可能

【学習中・予定】
・Google Cloud Professional Cloud Architect（2025年春取得予定）
・Kubernetes Certified Application Developer（学習中）

課外活動・技術発信

■ 課外活動・技術発信

【技術コミュニティ活動】
・React勉強会 東京（月1回参加、2024年6月に登壇）
・エンジニア読書会（毎月参加、技術書の共有・討論）
・AWS User Group Japan（年4回参加）

【技術発信】
・技術ブログ運営（月2回更新、累計50記事、月間5,000PV）
・Qiita投稿（30記事、累計1,500LGTM）
・GitHubでのOSS貢献（React関連ライブラリへのPR 3件）

【メンタリング・後輩指導】
・社内新人研修講師（年2回、Web開発基礎）
・プログラミングスクール メンター（週2回、6ヶ月間）
・大学での特別講義（年1回、キャリア・技術動向）

【個人開発】
・家計簿アプリ（React Native、AWS）：月間500ユーザー
・技術記事管理ツール（Next.js、Supabase）：GitHub 100 stars
・地域イベント管理システム（Vue.js、Firebase）：実運用中

レベル別・経験別の書き方

未経験・新卒エンジニア

未経験者のアピールポイント

■ 職務要約（未経験者版）

前職では営業として3年間従事し、顧客とのコミュニケーション力と
課題解決力を身につけました。業務効率化に興味を持ち、独学で
プログラミングを学習開始。6ヶ月間でHTML/CSS、JavaScript、
Reactを習得し、ポートフォリオとして3つのWebアプリケーションを制作。
プログラミングスクールでのチーム開発経験も積み、GitHubでの
協働開発に慣れ親しんでいます。前職の営業経験で培った
コミュニケーション力と、新しく身につけた技術力を活かして、
エンジニアとして価値を提供したいと考えています。

学習経験・ポートフォリオの記述

■ プログラミング学習経験・制作物

【学習期間・方法】
2024年4月〜現在（8ヶ月間）
・独学（Progate、Udemy、技術書籍）：平日2時間、休日6時間
・プログラミングスクール（TECH CAMP）：3ヶ月間
・勉強会参加：月2回、技術コミュニティでの情報収集

【習得技術】
・HTML/CSS（学習期間：6ヶ月、レスポンシブサイト3件制作）
・JavaScript（学習期間：5ヶ月、DOM操作、API連携習得）
・React（学習期間：3ヶ月、SPA 2件制作）
・Git/GitHub（学習期間：4ヶ月、チーム開発経験あり）

【制作物・ポートフォリオ】
1. レスポンシブWebサイト
   - 技術：HTML/CSS、JavaScript
   - 概要：架空企業のコーポレートサイト
   - 工夫点：アニメーション、SEO対策
   - URL：https://github.com/username/corporate-site

2. タスク管理SPA
   - 技術：React、Local Storage
   - 概要：個人用タスク管理アプリケーション
   - 工夫点：コンポーネント設計、ユーザビリティ
   - URL：https://task-manager-demo.netlify.app

3. 家計簿アプリ
   - 技術：React、Firebase
   - 概要：支出管理・可視化アプリ
   - 工夫点：データベース設計、認証機能
   - URL：https://kakeibo-app-demo.web.app

中堅エンジニア（3-7年）

技術リーダー経験のアピール

■ リーダーシップ・技術指導経験

【チームリード経験】
・新規サービス開発チーム（5名）のテックリード（2年間）
・アーキテクチャ設計、技術選定、実装方針の決定
・週次の技術共有会運営、コードレビューガイドライン策定
・チーム生産性向上（ベロシティ30%向上）

【後輩指導・メンタリング】
・新人エンジニア3名の技術メンター（1年間）
・社内勉強会の企画・実施（月1回、年12回）
・技術blog運営による社外への技術発信
・プログラミングスクール講師（半年間、週末）

【技術推進・改善活動】
・レガシーコード改善プロジェクトの推進
・開発環境Docker化による環境統一
・CI/CDパイプライン導入による品質向上
・技術負債解消ロードマップの策定

シニアエンジニア（8年以上）

アーキテクトレベルの経験

■ システムアーキテクチャ・技術戦略

【大規模システム設計】
・マイクロサービスアーキテクチャへの移行設計・実行
・システム規模：月間5,000万PV、ピーク時10,000req/sec
・技術選定：Kubernetes、Istio、gRPC、Event Sourcing
・成果：可用性99.9%達成、運用コスト40%削減

【技術戦略・組織改善】
・開発組織の技術スタック統一プロジェクト
・技術選定基準・ガイドライン策定
・エンジニア採用・評価制度設計への参画
・技術カンファレンス登壇（3回）、論文発表（1件）

【イノベーション・新技術導入】
・AI/ML技術の事業適用検討・実装
・ブロックチェーン技術調査・PoC実施
・新フレームワーク・ツールの技術検証
・特許出願（技術発明）1件

業界・職種別の特化した書き方

フロントエンドエンジニア

フロントエンド特化のスキル表現

■ フロントエンド専門スキル

【UI/UX実装】
・Figmaデザインの高精度な実装（pixel perfect）
・アクセシビリティ対応（WCAG 2.1 AA準拠）
・アニメーション実装（CSS3、Framer Motion）
・レスポンシブデザイン（モバイルファースト）

【パフォーマンス最適化】
・Core Web Vitals改善（LCP、FID、CLS）
・バンドルサイズ最適化（Tree shaking、Code splitting）
・画像最適化（WebP、AVIF、適応サイズ配信）
・キャッシュ戦略（Service Worker、CDN）

【モダンフロントエンド技術】
・React 18（Concurrent Features、Suspense）
・Next.js 13+（App Router、Server Components）
・TypeScript（型安全性、ジェネリクス活用）
・状態管理（Redux Toolkit、Zustand、Jotai）

【開発効率化】
・Storybook（コンポーネント管理、デザインシステム）
・Vite（高速ビルド、HMR）
・Testing（Jest、Testing Library、Playwright）
・Linting（ESLint、Prettier、husky）

バックエンドエンジニア

バックエンド特化のスキル表現

■ バックエンド専門スキル

【API設計・開発】
・RESTful API設計（OpenAPI、Swagger）
・GraphQL（スキーマ設計、Query最適化）
・gRPC（高性能RPC、Protocol Buffers）
・WebSocket（リアルタイム通信、Socket.io）

【データベース・ストレージ】
・SQL最適化（インデックス設計、クエリチューニング）
・NoSQL設計（MongoDB、DynamoDB）
・キャッシュ戦略（Redis、Memcached）
・データモデリング（正規化、非正規化）

【セキュリティ・認証】
・OAuth 2.0、JWT実装
・CORS、CSRF、XSS対策
・API認証・認可（Role-based、Attribute-based）
・暗号化（AES、RSA、ハッシュ化）

【インフラ・運用】
・Dockerコンテナ化、Kubernetes orchestration
・CI/CD（Jenkins、GitHub Actions、GitLab CI）
・監視・ログ（Prometheus、Grafana、ELK Stack）
・パフォーマンス監視（APM、分散トレーシング）

インフラエンジニア

インフラ特化のスキル表現

■ インフラ専門スキル

【クラウドプラットフォーム】
・AWS（EC2、RDS、S3、Lambda、CloudFormation）
・Azure（VM、SQL Database、Blob Storage、Functions）
・GCP（Compute Engine、Cloud SQL、BigQuery）
・マルチクラウド設計・運用

【コンテナ・オーケストレーション】
・Docker（マルチステージビルド、セキュリティ）
・Kubernetes（Deployment、Service、Ingress）
・Helm（パッケージ管理）
・Istio（Service Mesh、トラフィック管理）

【Infrastructure as Code】
・Terraform（リソース管理、モジュール化）
・Ansible（設定管理、自動化）
・CloudFormation、ARM Template
・Pulumi（プログラマブルインフラ）

【監視・運用】
・Prometheus + Grafana（メトリクス監視）
・ELK Stack（ログ監視・分析）
・Nagios、Zabbix（システム監視）
・PagerDuty（オンコール・アラート管理）

【ネットワーク・セキュリティ】
・VPC設計、サブネット設計
・Load Balancer、CDN設定
・VPN、Direct Connect
・WAF、DDoS対策、SSL/TLS

書類選考通過率を上げるテクニック

ATS最適化

キーワード最適化戦略

■ 求人票分析→キーワード抽出→文書組み込み

【例：求人票の要件】
「React、TypeScript、AWS、アジャイル開発経験者求む」

【履歴書・職務経歴書への組み込み】
・技術スキル欄：「React ★★★★☆ (3年)」
・プロジェクト経験：「TypeScriptによる型安全な開発」
・実績：「AWSを活用したインフラ構築」
・開発手法：「アジャイル開発（Scrum）でのチーム開発」

フォーマット最適化

1. PDFフォーマット: 編集不可、レイアウト保持
2. 明確な見出し: ATS が認識しやすい構造
3. 箇条書き: 「・」「▪」「-」の使用
4. 数値の明記: 年数、人数、規模を数値化
5. 専門用語: 正式名称とツール名を併記

視覚的訴求力

レイアウト・デザイン原則

1. 余白の活用: 読みやすさを向上
2. 一貫性: フォント、文字サイズの統一
3. 階層構造: 見出し、サブ見出しの明確化
4. 重要情報の強調: 太字、色分けの適切な使用
5. 長文の回避: 1つの項目は3-5行以内

情報の優先順位

■ 情報配置の優先順位（重要度順）

1. 基本情報（氏名、連絡先、GitHub等）
2. 技術スキル（使用可能技術、経験年数）
3. 直近のプロジェクト経験（詳細）
4. 職務要約（全体像）
5. 過去のプロジェクト経験
6. 自己PR・志望動機
7. 資格・認定
8. 課外活動・技術発信

企業・職種別カスタマイズ

企業規模別の調整

大企業・エンタープライズ

• 大規模システム経験の強調
• 品質・セキュリティ への配慮
• チーム開発・プロセス遵守
• 安定性・継続性のアピール

スタートアップ・ベンチャー

• 新技術への挑戦意欲
• スピード感・柔軟性
• 幅広いスキル・マルチタスク能力
• 事業成長への貢献意識

SIer・受託開発

• 顧客折衝・要件定義経験
• 多様な業界・技術経験
• プロジェクト管理能力
• 品質・納期の遵守

技術スタック別の調整

■ 求人の技術要件に合わせたスキル順序変更

【React案件の場合】
React → TypeScript → JavaScript → Node.js → AWS

【AWS案件の場合】
AWS → Docker → Kubernetes → Linux → Python

【機械学習案件の場合】
Python → TensorFlow → scikit-learn → Jupyter → AWS

よくある間違いと改善方法

技術面での間違い

間違い1：技術の羅列

問題のある例

HTML、CSS、JavaScript、React、Vue.js、Angular、Node.js、
Python、Java、PHP、MySQL、PostgreSQL、MongoDB、AWS、
Docker、Kubernetes...（技術名だけを並べる）

改善例

■ 主力技術（実務経験2年以上）
・React（3年、SPA開発5件、パフォーマンス最適化経験）
・Node.js（3年、API開発、マイクロサービス構築）
・AWS（2年、EC2/RDS/S3、インフラ設計・運用）

■ 補助的技術（実務経験1年未満・学習中）
・Vue.js（学習中、個人プロジェクト1件）
・Python（独学、データ処理スクリプト作成）

間違い2：抽象的な表現

問題のある例

「高品質なコードを書けます」
「チームワークが得意です」
「新技術への学習意欲があります」

改善例

「ESLintとPrettierによるコード品質統一、カバレッジ90%のテスト実装」
「5名チームでのアジャイル開発、毎日のスタンドアップとレトロスペクティブ」
「月1回の技術勉強会参加、Qiita記事月2本投稿、AWS認定2つ取得」

構成・内容面での間違い

間違い3：時系列の混乱

問題のある例

最新のプロジェクトが後に書かれている
技術習得順序が不明確
キャリアの流れが見えない

改善例

■ プロジェクト経験（新しい順）
【2024年1月〜現在】ECサイトリニューアル
【2023年4月〜12月】在庫管理システム開発
【2022年10月〜2023年3月】社内ツール開発

間違い4：成果の未記載

問題のある例

「◯◯システムの開発に従事しました」
「△△技術を使用して実装しました」
「チームで協力して開発しました」

改善例

「◯◯システム開発により売上20%向上、コスト30%削減を実現」
「△△技術活用でパフォーマンス50%改善、ユーザー満足度向上」
「チーム開発効率化により、リリースサイクルを月1回→週1回に短縮」

まとめ

エンジニアの履歴書・職務経歴書は、技術力とプロジェクト経験を具体的かつ効果的にアピールする重要なツールです。ATS対応、視覚的な読みやすさ、企業ニーズに合わせたカスタマイズにより、書類選考通過率を大幅に向上させることができます。

成功のポイントは、技術的な専門性を保ちながら、ビジネス貢献と成長意欲を明確に示すことです。定量的な成果、具体的な技術経験、継続的な学習姿勢をバランス良くアピールし、理想の転職を実現してください。